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逢瀬日記

ご主人様との出会いから今迄。 後天性被虐趣味なわたしの手記。

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偶然と待ち合わせ

ご主人様と似ている背格好の男性を見かけてどきりとする。

当然のごとく、
別人なのでしょうけれど、
私の心のなかに、
ご主人様との出来事が
ぶわっと強い風が吹くように
思い起こされる。

それからしばらくの間は
記憶の中のご主人様との時間で満たされる。

ご主人様に聞かれてしまうと
恥ずかしいけれど
そういう時間も過ごしている。

もし、ほんとうのご主人様だったとしても
おそらく私は、
声をかけたりすることはない。
「呼ばれた」わけではないから、
「必要とされた時間に現れた」わけではないから。

私はご主人様に必要とされたときに
その足元に急ぎ足で出向きたい。

お呼ばれしていないときには、
私は私の中で
ご主人様に寄り添っていたい。






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